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将来のイラン外交官の学生来日 日本 - イラン関係向上を目指して

Monday, November 25, 2013

パンオリエントニュース

東京 - イラン国際関係学院の生徒で将来の外交官の卵である学生11名が来日し、その記念レセプションが25日、都内にて笹川平和財団主催で行われた。


駐日イラン大使館の参事官でレセプションに出席したパイマネ・ハスタイエ氏は、実際に諸外国を訪問し実体験を得ることが外国への理解を深めることに大きく影響するることを強調し、「生徒達の日本に対する印象や理解はこのツアーの前と後で大きく変わると思う。実体験を通じて日本の文化や政治への見識を広げ、日本という国をより深く理解することに繋げてほしい」と述べた。

来日した学生の一人であるムハマッド・シャーバンドさんは、以前より日本が敗戦国であるにも拘らずどうやって高い経済成長を遂げ国を発展させてきたのか興味を持っていたという。「自分なりの推測だけど、日本が発展したのは日本人の国民性だと思う。日本とイランは良好な関係を長く築いてきた。どちらもアジアに位置しているし、さらに協力を深めることが出来れば双方に利益をもたらす。人材交流などがもっと活発になればい。」

将来の日本-イラン関係について女子学生のファティマ・ザンドさんは、穏健派であるハッサン・ロハニ氏が大統領に就任した時点からイランが国際社会と平和的関係構築を願っていることは明確であるとして、「核問題の協議が最終解決した折には、日本とイランの関係は経済的のみならず政治的にもより強化されることが出来ると思う」と期待を示した。

指導教官であるムスタファ・トルクザーラヒ氏は、イランと日本の関係は現在進行中であるイランの核問題協議が全面解決した際にあらゆる面で発展する可能性を示唆した。

この事業に全面協力している東海大学の片山圭一教授は、「現在は外交関係の学生交流のみだが、東海大学は総合大学であるし、異なる専攻の学部生間の交流というのを将来的にはやっていきたい」と意欲を見せた。

学生と彼らの指導教官は9日間日本に滞在し、日本人との直接交流等を含む様々な体験を通じて対日理解を含め、将来の日本とイランに貢献することが期待されている。(東京 - 柴田真也子)

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