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在日本留学生支援団体記念式典 サウジアラビア大使館にて開催

Tuesday, December 10, 2013

パンオリエントニュース

東京 - 日本の留学生団体を統括する在日本留学生協議会(CISA)の発足記念式典が、9日、都内の駐日サウジアラビア大使館で行われた。

サウジアラビア王国駐日大使・アブドゥルアジーズ・トルキスターニ氏自身も早稲田大学に留学していた経験を持つ。「留学生活というのはなかなか大変なものです。なので、CISAが発足されることを聞いたときは多いに喜びました。勉学に励み、日本人とたくさん交流し、日本のことを深く学んでください。あなたたちは2020年オリンピックにもきっと貢献する『種』ですよ」と応援の言葉を述べた。また、出身国について説明する際には客観的な視点を持つことが大事であると強調し、それが外国を理解する点でも役立つとアドバイスを添えた。

式典に出席した衆議院議員の白石とおる氏は、日本の一番の課題はここ数年日本からの留学生数が減っており、世界に目を向ける若い学生がもっといなければならないとして、留学生に向け「皆さんからみた日本を日本人学生と一緒に語り合い、そして外国に出て行く若者を輩出する力を貸して頂きたい」と協力を仰いだ。

一橋大学を卒業したバーレーンからの留学生・アルアッバシ・アミーナさんは「バーレーンと日本の交流をもっと深めたい。CISAを通じて留学生同士、そして日本人との交流が深まり、お互いがより身近に感じられるといい」と述べた。また、東京大学大学院に在学中のグルジアからの留学生ツィスマリ・クシュタシュヴィリさんは、「自分以外の留学生と交流できる機会をつくるCISAのような組織がずっと必要だと思っていた。自分の就職活動に関しても活用していきたい」と話した。

サウジアラビアからの留学生代表を務める東海大学のアルシェハリ・ムハイさんは、「母国サウジアラビアの大使館でCISAの最初の集まりが開催されて光栄に思っている。CISAを通じて留学生の生活をよりよいものにしていくに加え、あらゆる国からの留学生同士の友好関係や文化交流を活性化させていきたい」と意気込みを伝えた。

代表理事を務める東京大学の禰寝創太さんは、「大学の中で留学生と知り合う機会は少ない。CISAが出来たことで日本人の学生にとっても多くの留学生と知り合える機会が生まれることはとても異議のあること。そしてそういった組織の発足記念伊ベンドを格式ある大使館で出来たことは非常に嬉しい」と喜びを語った。

留学生団体は日本国内に既に数多く存在しているが、それを統括する機関がなかった。CISAは、留学生機関を一括して統括し、省庁や企業と交流しつつ、ビザや雇用の側面も含めて留学生の生活環境向上に加え、日本人学生と留学生同士の交流、そして留学生同士間の交流促進を目指す。(東京 - 柴田真也子)


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