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2014 ジャパン・アラブデーレセプション開催 日本-アラブ関係の更なる発展模索

Tuesday, April 8, 2014

パンオリエントニュース

東京 - アラブデー2014のレセプションが、7日、都内のホテルにて開催された。在京アラブ諸国大使館が毎年共催しており、今年も多くの政治家や経済人などの著名人が訪れた。

開会にて挨拶した麻生太郎副総理大臣兼財務大臣は、これまで日本とアラブ諸国が友好関係を築いてきたことを歓迎し、今後も包括的パートナーシップを軸により関係が深まっていくことへの期待を示した。

東日本大震災発生後、多くのアラブ諸国が東北地方に様々な支援を行ってきた。復興副大臣の谷公一氏はパレスチナ大使で在京アラブ外交団の代表を務めるワリード・アリ・シアム氏自身が宮城県石巻市でガレキ撤去作業に参加したことに加え、「先日、三陸鉄道の南リアス線が3年ぶりに全線再開し、この復旧に関してはクウェート政府から多大な支援を頂いた。再開の記念式典には駐日クウェート大使のアブデル・ラハマン・オタイビ大使夫妻が臨席され、盛況に終わったと聞いた。改めて感謝を示すと共に、2020年オリンピック開催までには力強い東北、日本の姿を見せたい」と意気込みを語った。

外務省を代表して出席した岸信夫氏は、安倍晋三首相の4度に渡る中東訪問を例に挙げ、「日本政府はアラブ諸国との関係を重視している。私も先月にモロッコ、アルジェリア、チュニジアを訪問して来た。今後もさらに関係を強化していきたい」と意欲を見せた。

乾杯の挨拶は日本アラブ協会会長の岡部敬一郎氏が行い、日本とアラブ諸国間の交流が近年より活発になっていることに触れつつ、両者間の日常について絶えず互いに発信していくことが重要だと訴えた。

また、レセプションでは日本とアラブ諸国間の関係強化に貢献してきた人への表彰式が行われ、浜田和幸元・外務大臣政務官、飯島勳・内閣官房参与、中村芳夫・経団連副会長、羽生次郎・笹川平和財団会長が受賞した。また、イスラム教徒初でエジプト人の十両力士・大砂嵐がアラブ人として初めて表彰された。

アラブデーは一週間続く「アラブウィーク」開幕の記念式典。今週一週間を通じて、日本とアラブ諸国関係に関するシンポジウムや映画上映、アート作品の展示会が行われる。

PHOTO: アラブウィーク2014開幕記念レセプションの開会スピーチの後、駐日パレスチナ大使ワリード・シアム氏と握手する麻生太郎財務大臣。

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