文化

JR渋谷駅近く「やぎカフェ」登場 

Wednesday, October 6, 2010

東京は次から次へと新しい流行を生み出す街だが、渋谷の街に今まで聞いたことのないような癒し系カフェが登場した。「やぎカフェ」を発祥させた渋谷区桜丘町の『桜丘カフェ』。JR渋谷駅から徒歩5分、高層ビルが立ち並ぶオフィス街の一角に可愛らしい2匹のヤギが5月から出現。軽食やケーキを食べながら来店客はヤギに餌をやったり、触ったり動物との交流を楽しんでいる。

2匹のヤギは、約10カ月になるショコラとさくら。カフェ・テラスで戯れている無邪気な姿は、近所の人気者で、都会に住むヤギと触れようと親子連れ、老人、若者、学生まで様々な人が訪れる。

桜丘カフェの従業員、山本英輔さん(29)は、「ヤギを見て『キャー』とか『オー』とかと驚く人が多いです。散歩をしながら、沢山の人がヤギに話しかけてくれます。ヤギたちが近所とのコミュニティを活性化しています」と話す。

ヤギは、「都会に癒しを与えたい」とのオーナーの願いで、今年5月に購入した。動物ブームで、猫カフェや犬カフェなどはすでに流行していたが、都内でのヤギカフェは初めての挑戦だったという。

ヤギを飼う場合に一番心配したのが、その匂い。しかし、近所のペット用サプリメント会社の社長森下 矢須之さん(54)が、自社で開発した「ヤギのフンの匂いを消す」特別なサプリメントを提供し、お陰で、店内には全く、ヤギ特有の匂いはない。ヤギたちの排出物は、近所の花壇などの肥料に貢献されている。「このヤギらは渋谷の『エコ・ペット』です」と森下さん。

「一日に何回もトイレの掃除をしなければならないなど飼育するのは本当に大変です。でもこれを機に、ヤギカフェが他の店でも流行ってくれれば」と山本さんは流行ブームを期待する。

ペットの犬と散歩に来ていた近所の専門学校の学生、高橋彩さん(20)は、「初めてヤギを見たときはびっくりした。でも、近所にヤギがいるのはうれしい。犬も『早くヤギに会いたい!』と喜んでいます」と話した。

ヤギに関連するメニューはまだ登場していないが、「オーガニック料理などに合わせていつか作ってみたい」(山本)とのこと。新メニュー誕生が楽しみだ。

パンオリエントニュース



© PanOrient News All Rights Reserved.




文化