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日本版ティーパーティ? 市民団体3,800人が都内で反中デモ行進

Sunday, November 7, 2010

尖閣諸島問題や「ノーベル平和賞」劉暁波氏の釈放を求める大規模デモが、土曜日、都内で行われた。市民団体「頑張れ日本!全国行動委員会」が主催した第3弾のデモで、約3,800人が千代田区内を約3キロ行進した。正式名称「11.6アジアに自由と平和を!尖閣諸島侵略糾弾!」と題した同デモには、田母神俊雄同委員会会長、小池百合子衆議院議員、山田宏・日本創新党党首など国内の著名人ほか、チベット出身のペマ・ギャルポ・桐蔭横浜大学教授、日本ウイグル協会代表のイリハム・マハムティ氏などアジア各国のスピーカーが集合。尖閣諸島問題ほか、アジア周辺諸国に対する中国共産党による人権弾圧や侵略に対して抗議の声を上げた。 

前日に、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関連し、中国漁船が明らかに海上保安庁の巡視船に向かって衝突してきたことを示すビデオがインターネットに登場。同映像に触発され、デモに初めて参加する親子連れや主婦、学生などの姿も見られた。

全国行動委員会の田母神俊雄同委員会会長は、「日本は良い国に向かってはいない。日本の総理大臣が日本国民のためでなく、中国人を幸福にする為に汗を描いている。自分の首をかけてネット上に衝突ビデオを意図的に流出した人がいる。何故政府はあのビデオを隠そうとしているのか。真実を求める日本国民の多数意見を総理に届けたい」と演説。

山田宏、日本創新党党首は、尖閣ビデオ流出について、「リークした人の想いが心から理解できる。法律には触れているが、これは吉報だ」と全面的に歓迎姿勢を示した。続いて「鳩山政権から続いて何故、日本政府は、国尻、尖閣にしても相手国のことばかり重んじるのか。国内の声を考えていない。相手国よりも、日本国の主権を守るべきだ」と民主党政権の外交を非難した。

尖閣諸島のビデオ流出が今回我々の集会のプロモーションになった。ビデオを公表してくれたSengoku 38さんありがとう!」とビデオ流出を歓迎する様子が集会中見られた。

同市民運動に協力した日本創新党やスピーカーらから、「米国のティーパーティのように全国展開でこのようなデモを行うべきだ」と、米国民主党のオバマ政権に不満を抱き、インターネットの呼びかけなどを通じて広がった米国の保守系市民運動の日本版も創設すべきだとの意見も強調された。

保守的論調の強い衛星放送局、日本文化チャンネル桜では、視聴者の数が、尖閣諸島などの問題勃発を機に、急激に増加。関係者は、若者や主婦の間で、政治的関心を持ち始めた市民が上昇しているとことを指摘した。

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