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潘基文・国連事務総長 歴代で『最も懸念』を表する人物?

Thursday, January 14, 2016

パンオリエントニュース

(カイロ) - もしあなたが紛争や殺し合いや破壊が日々起きているアラブ諸国のどこかに住んでいて、その状態を懸念しているのなら、もしくはひどく、ひどく懸念しているのなら、あなたは『潘基文(パン・ギムン)症候群』にかかっていて、国連事務総長のポストへの理想的な候補者』となるでしょう。 このポストは2017年1月1日より空席になります - これはある一人のアラブ人活動家がソーシャルメディアのページに書いたものだ。

年始に発生したサウジアラビアによるシーア派指導者ニムル氏を含む47人の死刑囚の刑を執行したことを受けて、潘基文・国連事務総長が落胆の意、そして地域情勢がさらに悪化する可能性への懸念を表明してすぐ、アラブ人活動家は、「潘基文氏が今年も懸念を表明するためにステージに帰って来た」とソーシャルメディアに書いた。

実は、アラブ人活動家が潘基文氏と彼の『懸念表明』を皮肉るのはこれが初めてのことではない。ある『最も楽で最も給料の高い職業』と題名された風刺画では、潘基文氏が高額な給料を『ただ懸念を表明する』だけで受け取っていることを批判していた。つまり、何の労力も努力もいらない職業で、潘基文氏が懸念を表明するのは、給料のためのリップサービスであるというのだ。

この皮肉はさらに続いた。潘基文氏が2014年度に何回『懸念を表した』のか数値グラフを作成したのだ。イスラエル・パレスチナ問題に対して19回、ウクライナ問題に15回、アフリカに11回、イラクに9回、シリアに7回、ナイジェリアに6回、南スーダンに5回、そしてマリに4回だったという。全部で167回だ。この数字は、大体2日に1回のペースで『懸念を表明』していることになる。

別のアラブ人は、「潘基文氏がここ数日『懸念を表明していない』ので、アラブ世界は困惑している」と書きたてた。

さらに、別の活動家は、潘基文氏をギネス世界記録に認定されるよう推薦していた。「ギネス世界記録は、潘基文・国連事務総長を歴代で最も懸念を表している事務総長として認定します!そして潘基文氏はこれに対して懸念を表しました」と綴っていた。

画像: 潘基文氏がそれぞれの国に対して何回『懸念を示した』のかを数えているもの



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