エネルギー

ハンガーストライキで訴え、原発再稼働反対

Thursday, April 26, 2012

東京―(パンオリエントニュース)

霞が関の経済産業省前にある「脱原発テント」で26日、大飯原発再稼働反対を訴える集団ハンガーストライキの記者会見が開かれた。集団ハンガーストライキは17日から稼働中の原発がなくなる来月5日まで行われる予定だ。

折り返し地点となる今日は、チェルノブイリ原発事故が起きた日でもある。ハンストに参加した市民は、「原発は安全ではない」と繰り返し強調し、「何十年かかっても世界の原発をゼロにする。それが福島で事故にあった全ての人のためにできることだ」と述べた。

ハンガーストライキをしたメンバーは「事故の検証も十分になされておらず、終わらせ方もわからないのに、再稼働を許してはならない」と強く述べた。26日現在で、その登録人数は90名だという。

経済への悪影響を理由に大飯原発の再稼働を主張する政府に対しては「人の命を守らずに経済なんて話はおかしい」「経済的理由を優先して人間の命を疎かにするあり方を変えるべきだ」と語った。

「脱原発テント」のメンバーが大飯町住民に対して行ったインタビューも紹介された。「大飯町住民が一番心配しているのは電力が足りるかどうかではなく、福島第一のようになるのではないかということだ。二番目に心配しているのは、核のゴミを子供に押し付けること。三番目に雇用だ。大飯町の雇用は、原発労働が多くを占めるが、被曝労働に縛り付けられている雇用で良いのか」と強く主張した。

また来月27日に開催予定の幼稚園児から小学生の児童が参加する「2012郡山市まちなか子ども夢駅伝競走大会」について、依然として線量が高いことを指摘し、「子供たちが復興のシンボルとして利用され、必要のない外部被曝をさせられている」と述べ、開催中止を呼びかけた。

「脱原発テント」昨年9月11日に設置され、今日で229日目を迎える。


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