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サウジ男性 日本を自転車で横断 40日間の情熱の旅

Saturday, November 30, 2013

パンオリエントニュース

東京 - 日本を自転車で40日間かけて横断したサウジアラビア出身のオマール・オメールさんの偉業を祝すレセプションが、29日、都内のサウジアラビア大使館にて行われた。

オマールさんは日本最北端の地、北海道の宗谷岬を10月16日に出発、日本列島を横断し、40日間後の11月24日に九州最南端の鹿児島県にある佐多岬に辿り着いた。

「日本には以前にも2度来たことがあるけれど、それでも日本という国を十分に見た気がしなかった。それで自転車で日本列島を横断しようと思った」と語るオマールさん。旅の道中は様々な困難があったが、何より日本人の親切さに感動したという。

「道中で自転車で乗っては行けないことを知らず、高速道路に乗った。そうしたら警察が来てしまいどうなるかと思ったんだけど、日本の警察官はとても親切だった。僕は日本語が出来ないので、わざわざ英語が出来る警察官を呼んでくれて、日本についてどう思うか、日本食は好きかと普通の会話をして親切に接してくれた。」

最も困難だった経験は道程の関係で富士山周域の山道を25kmほど自転車で上らなければならなかったことという。

しかし、「道中で人々にかけられる応援の言葉が進み続けるエネルギーになった」とオマールさん。出会う人々に度々同じ言葉をかけられることから、「ひとり?」「がんばって」「気をつけて」という3つの日本語のフレーズを道中で憶えたという。

ゴールの佐多岬に辿り着いたときは最高の気分だったと語るオマールさん。今後も自転車で様々な国の横断に挑戦していきたいと意気込みを述べた。


オマールさんはサウジアラビアのダワドミ出身。今年34歳で、保健省に勤務している。(東京 - 柴田真也子)

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