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世界で最も裕福なアラブ人トップ50発表

Monday, December 8, 2014

パンオリエントニュース

ドバイ - サウジアラビアのアル=ワリード・ビン・タラール皇子が、中東のビジネス誌Arabian Businessが毎年発表する世界中で最も裕福なアラブ人ランキングの中で第1位に選出された。資産は約280.1億ドル(USD)とされている。

Arabian Business誌の報告書によると、タラール皇子がオーナーを務めるキングダブ・ホールディングス・カンパニーの株価が本年度約20%下落したことを受けて、資産総額が昨年の310.2億ドルからは減少する結果になった。しかし、皇子個人が行っている土地や株式、メディアへの投資活動が功を奏し、キングダム・ホールディングスからの損失をカバーする形となった。

サウジアラビアの大複合起業であるオラヤングループを率いるオラヤン家がタラール皇子に次いで2位に選出された。その資産は約120億ドルという。同家の資産状況は過去一年間に大きな躍進を見せており、欧米各国で大規模な不動産買収を行った。

ブラジルを拠点に活躍するジョゼフ・サフラ氏が総資産110.9億ドルで3位。サラフ氏はレバノン生まれで、複合起業・金融グループのサフラ・グループを率いている。その前身として同氏は1955年にサフラ銀行を立ち上げ、現在ではブラジルで6番目に大きい民間銀行とされている。先月、サフラ氏がロンドンの高層ビルを買収したニュースは多くのメディアからの注目を集めた。

エジプトのサウィーリス一家が総資産110.3億ドルで4位にランクイン。報告書によると、エジプトで最も裕福な同家のメンバーは母国再建のために様々なところで資金援助を行っているという。オラスコム・グループは携帯電話通信、建設、ホテルビジネスなど様々な事業を手がけるエジプト最大の民間企業グループである。

サウジアラビアの大手財閥ザヒド・グループを率いるイッサム・アル=ザヒド氏が5位に選出。総資産は110.2億円。ザヒドグループは、1951年に小さな建設会社として始まった。その後サウジアラビア沿岸の大規模プロジェクトを手がけるなど企業として大成功を治めた。大手財閥グループとなった現在は、総従業員301,000人を抱えており、探鉱、オイル・ガス、製造業、IT, 食料品や小売業など幅広い分野で事業を展開している。

アラブ人の総資産額別トップ50の合計は2550.86億ドルとなり、昨年度からは3.9%減少した。額がマイナスになったのは2008年度以来初めて。トップ50人の平均総資産額は50.11億ドル。昨年度の平均額は50.32億ドルで減額したが、2008年度から換算すると平均額は28%増加している。

Photo: Top 4 richest Arabs. From Left to right: Al Waleed, Olayan, Joseph Safra, Sawiris.

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